「エアコンの暖房をつけたら温風が出ない…」「焦げ臭いにおいがする…」
そんなトラブルは、寒さが本格化してから気づくと大変です。
実は冬が来る前に“試運転”をして不調を早めに確認するのがポイント。
この記事では、現役のエアコン屋(年間100台以上の設置経験)が、暖房運転の試運転方法とチェックすべき不調サイン、対処法をわかりやすく解説します。
1. 暖房試運転が必要な理由

- 夏に使った内部のカビや汚れが残っていると、異臭や故障の原因になる
- 暖房は冷房よりも消費電力が大きく、不調だと電気代が急増
- 冬本番は修理業者が繁忙期 → 早めにチェックすることで混雑を避けられる
2. 暖房試運転の手順

- 暖房モードに設定(30℃前後に設定)
- 運転開始後5〜20分待つ(立ち上がりが冷房より遅い)
- 吹き出し口から温風が出るか確認
- 異音・異臭・水漏れがないかチェック
- 室外機も動作しているか確認
※立ち上がり時に少し時間がかかるのは正常です。
3. 試運転で確認すべきポイント

- 温風が出るまでの時間 → 20分以上出ないのは異常
- 風の温度 → 手を近づけて明らかに冷たい場合は不具合
- 運転音 → ガタガタ・キーン音は要注意
- におい → カビ臭・焦げ臭がしたら内部汚れや基板不良の可能性
試運転の時点でカビ臭いニオイがする場合は、
すでにエアコン内部でカビが広がっている可能性があります。
4. 不調サインと考えられる原因

| サイン | 考えられる原因 |
|---|---|
| 温風が出ない | ガス漏れ・コンプレッサー不良・基板故障 |
| 焦げ臭いにおい | 内部のホコリ焼き付き・基板トラブル |
| 水漏れ | ドレンホース詰まり・結露の排出不良 ※冬は主に室外機周り |
| 異音 | ファンモーターや室外機の異常 |
暖房運転中は、室外機から排水(水)が発生するのが正常な状態です。
そのため、室外機の周りに水たまりができる場合があります。
寒冷地ではその水が凍結して滑りや転倒の原因になることもあるため、周囲の安全に注意しましょう。
試運転の時点でカビ臭さ・異音・水漏れが出ている場合は、
シーズン本番前に一度しっかりリセットしておくと安心です。
👉エアコンクリーニングの料金相場とおすすめ業者4社をプロが解説した記事はこちら
5. 不調時の対処法

- 軽度の汚れ → 自宅でできるクリーナーで掃除
- 異音・焦げ臭 → 電源を切り、無理せず業者に依頼
- 温風が出ない → ガス漏れや基板不良の可能性 → 修理or買い替えを検討
6. 暖房前におすすめのクリーニング道具

7. まとめ|冬本番前に必ず試運転を!
- 冬が来る前に暖房試運転で不調をチェック
- 異臭・異音・温風が出ない時は早めに業者依頼
- 掃除や部品交換でトラブルを防止
冬本番になると不具合で暖房が効かなくなってしまっても業者さんが繁忙期ですぐに解決できない事例など多々あります。
本格的な寒さが来る前に準備しておいて、安心して快適な冬を過ごしましょう!

