エアコン暖房が効かない…修理と買い替えどっち?|プロが費用と寿命で判断基準を解説

一般の方向け

「エアコンの暖房をつけているのに、部屋がなかなか暖まらない」
「前より電気代が高くなったのに、寒さは改善しない」

冬になると、この相談は本当に多いです。
そして多くの方がこの段階で悩むのが、

  • 修理すれば直るのか
  • まだ使えるのか
  • いくらかかるのか
  • 買い替えた方がコスパが良いのか

エアコンの交換は安い買い物ではありません。
一方で、無理に使い続けることで電気代が増えたり、寒さを我慢することになったりするのも現実です。

この記事では、エアコン工事・点検の現場に関わってきた立場から、「暖房が効かないとき、修理と買い替えのどちらが正解か」を、できるだけわかりやすく整理します。


暖房が効かない時、ほとんどの人が悩むポイント

暖房が効かないと言っても、原因は1つではありません。読者さんの頭の中はだいたいこんな感じです。

  • 「設定ミス?それとも故障?」
  • 「修理したら直る? でも高い?」
  • 「古いけど、まだ動くし…」
  • 「買い替えたら10万以上?失敗したくない…」

ここで大事なのは、まだ直せる不調と、お金をかけても戻らない不調を分けて考えることです。
この線引きができると、ムダな出費も、寒い冬も避けやすくなります。

なお、「そもそも暖房が弱い原因(霜取り・設定・室外機環境)」を先に確認したい場合は、入口記事としてこちらもどうぞ。

▶ 関連:エアコン暖房が効かない原因チェック(設定・霜取り・室外機)


まず結論|この3つに当てはまったら「買い替え」が正解

時間がない方のために先に結論です。次の3つに当てはまるなら、修理より買い替えを優先した方が後悔しにくいです。

  • 使用年数が10年以上
  • 修理見積もりが3万円を超える(または超えそう)
  • 部屋に対して暖房能力が足りていない(体感で寒い・暖まらない・常に設定温度26度以上で風量3以上など)

理由はシンプルで、10年以上の機種は内部の劣化や部品供給の問題が出やすく、修理しても「性能が戻らない」「別の箇所が次々壊れる」ケースが増えるからです。
(エアコンは発売から約10年を過ぎると、メーカーの部品供給が終了するケースが多い)

逆に言えば、この3つに当てはまらないなら、修理や改善で復活する可能性も十分あります。


修理で直るケース・直らないケースの違い

ここは業者に相談する前に知っておくと、余計な出費や言いなりを避けやすくなります。

修理で直ることが多い(比較的軽い不調)

  • リモコンの誤設定・電池不良(暖房設定になっていない等)
  • センサー関連の軽微な不具合
  • フィルター詰まり、吸い込み口の汚れ
  • 室外機の周りが塞がっている(落ち葉・雪・荷物など)

このあたりは、清掃・調整・軽微な部品交換で改善することがあります。
また霜取り運転が多い環境(外気温が低い・湿度が高い等)だと、故障ではなくても「暖かい風が止まる」現象が起きます。

修理しても意味が薄い・高額になりやすい(寿命サイン)

  • 経年劣化による冷媒ガス漏れ(配管や室内機・室外機側の漏れ)
  • コンプレッサー不良
  • 基板(制御系)の不具合

このゾーンは、直せたとしても費用が大きくなりがちです。さらに年式が古いと、部品が入手できない/修理しても別の箇所が弱っているという問題も出ます。
だからこそ「年式×見積もり」で判断するのが現実的です。


実際にかかる修理費と寿命のリアル

費用は状況・地域・機種で差が出ますが、現場ではだいたい次のレンジで話が進むことが多いです。
(※あくまで目安。確定は必ず見積もりで判断してください)

内容 費用目安 コメント
点検・軽微な調整 数千円〜 出張費が別途かかるケースあり
冷媒ガス補充(状況による) 1.5〜3.5万円前後 “漏れ”が原因だと再発しやすい
基板交換 3〜5万円前後 年式が古いと部品がないことも
コンプレッサー系 5万円超〜 買い替えと比較した方が早い
新品(本体+標準工事) 8〜15万円前後 グレード・畳数・工事条件で変動

ここでのポイントは、修理が「高いか安いか」ではなく、買い替えとの差がどれだけ残るかです。

  • 例えば修理が1〜2万円で済む → 直して様子見が合理的
  • 修理が3万円〜5万円に近づく → “年式”次第で買い替えが有利
  • 修理が5万円超 → 多くの場合、買い替え比較が現実的

古いエアコンを修理し続けると、なぜ損なのか

「まだ動くからもったいない」と感じるのは自然です。
ただ、暖房能力が弱くなったエアコンは、フルパワー運転が増えやすく、結果として電気代が上がることがあります。

また、暖房は冷房よりも外気の影響を受けやすいので、次のような連鎖が起こりがちです。

  • 暖まらない → 設定温度を上げる → さらにフルパワー → 電気代増
  • 霜取り頻度が増える → 体感が寒い → さらに稼働時間が増える
  • 弱った部品が連鎖的に不調 → 1回直しても別の箇所が壊れる

つまり、古い機種で「修理+高い電気代+再故障リスク」を抱えるより、買い替えで快適さと安心を買う方が、結果的にラクになるケースも多いです。


「まだ使える」と「今替えるべき」の判断チェックリスト

迷うときは、YES/NOで整理すると決断しやすくなります。

  • 使用年数は10年以上? → YESなら買い替え寄り
  • 暖房を30分以上回しても体感が寒い? → YESなら買い替え寄り
  • 修理・点検の見積もりが3万円以上? → YESなら買い替え寄り
  • 異音・焦げ臭・頻繁なエラーがある? → YESなら買い替え寄り
  • 部屋の広さに対して畳数がギリギリ(または不足)? → YESなら買い替え寄り

YESが2つ以上なら、買い替え比較を始めた方がスムーズです。
YESが0〜1なら、修理・調整・クリーニングで改善する余地があります。


買い替えるなら「どこに頼むか」で5万円変わる

同じエアコンを買っても、依頼先で総額が変わるのはよくある話です。ざっくり特徴を整理します。

  • 家電量販店:本体は選びやすいが、工事は委託で品質がバラつくことも。追加費用が出やすい。
  • 街の電気屋:近くて安心感はあるが、価格はやや高めになる場合も。
  • 工事専門業者:工事の説明が具体的で、条件によっては総額が抑えやすい。相見積もりと相性が良い。

ポイントは、本体価格だけで判断しないことです。
交換は「工事費」「追加費用(配管・化粧カバー・高所・穴あけ等)」で差が出ます。


工事費込みで失敗しないエアコン交換業者の選び方

交換で失敗しやすいのは、次のパターンです。

  • 見積もりが曖昧で、当日に追加費用が増える
  • 工事の説明が短く、必要工程が省かれる
  • 保証内容が弱く、トラブル時に揉める

逆に、安心できる業者はこういう特徴があります。

  • 追加費用が発生する条件を事前に説明してくれる
  • 施工内容(配管・排水・配線・必要工程)を言語化できる
  • 保証・アフター対応が明確

迷ったら、「工事費込み」「追加費用の条件が明記」「口コミ・保証が確認できる」ところから比較するのが現実的です。

▼ 工事費込みで交換費用を比較したい方はこちら

「修理にお金をかけるべきか迷う…」という方は、まず交換の総額を知ると判断しやすくなります。

▶ 工事費込みの交換費用を比較する(無料見積もり)


まとめ|寒さを我慢し続けるより、正しい選択を

エアコンの暖房が効かなくなったとき、すぐに買い替える必要があるわけではありません。
ただし、年数が経ったエアコンに高額な修理費をかけ続けるのも、賢い選択とは言えないケースがあります。

判断の目安はシンプルです。

  • 10年以上
  • 修理見積3万円超
  • 暖房能力が足りない

この条件に当てはまるなら、買い替えを比較する価値は十分あります。
修理で直るなら直す。寿命なら、思い切って買い替える。
この判断ができれば、無駄な出費も、寒い冬も避けやすくなります。